【ワシントン=山本秀也】7日投開票の米中間選挙は、6年間にわたったブッシュ政権への審判の場となった。米メディアの出口調査では、共和党議員による大物ロビイストからの収賄といった政治倫理が、最大争点とみられたイラク政策を抑えて有権者の高い関心を集めたことが判明、共和党陣営は複層的な批判を受けた構図が浮かび上がった。
 CNNテレビによると、「投票で重視した問題」を複数回答方式で有権者に聞いた結果、(1)汚職などの政治倫理=42%(2)テロ=40%(3)経済=39%(4)イラク政策=37%などが上位を占めた。AP通信の調査では、4分の3の有権者が「政治倫理」を挙げた。
 無党派層を含め、こうした共和党批判に言及した有権者は、民主党候補に投票したもようだ。
 調査結果は、イラク政策といった外交課題が最大の焦点と伝えられたなかで、有権者は地元候補の政治倫理や景気対策といったより身近な判断基準に立ち戻ったことを示す形となった。
 共和党内では、同党系の大物ロビイスト、エーブラモフ被告を頂点とした政界汚職に絡み、口利きの見返りに賄賂を受け取った下院有力者、ネイ議員が議員辞職。ブッシュ政権の元高官やホワイトハウスの有力者側近も汚職事件に連座したことも関連し、同党のイメージを大きく傷つけていた。
 中間選挙を控えて政治倫理の問題が相次ぎ浮上したことで、共和党では議員を辞職したり出馬を辞退した議員の後継として、女性候補など清新なイメージの新人を立てて選挙戦に臨んだ。
 また、保守の牙城であるモンタナ州では、ロビイストとの癒着が発覚した現職のバーンズ上院議員が出馬を強行したが、いずれも民主党からの風圧にさらされて苦しい選挙戦を展開した。
 しかし、イラク政策といった外交課題が上位の争点となったことは、イラクへの派兵長期化に疲労感が増し、政策の大胆な転換を期待する空気が国内で強まったことを裏付けた結果だ。
Sankei Web > 国際 > 米中間選挙 共和党、逆風のダブルパンチ(11/08 13:38)

かねてから言われていたように民主党の圧勝となった模様。
ただ、当初からいわれていたイラク戦争への評価が投票に反映されていないようなのが意外。
外交よりも政治倫理を重視して投票ってのはロッキードとかあの辺と似てるのかなとか思ったり。(ただの印象ですが。)
これからの2年間ブッシュ政権はレームダック期間となるわけで、六者協議などを控えて日本としては難しい情勢になるような。
それに引き換えクリントン時代の甘い思い出に浸る北朝鮮は恐らく次の民主党大統領への期待から、経済制裁を緩和させつつ2年間の引きのばしにかかるんじゃなかろうかと予想したり。
それはそれで日本としてはひっじょーに嫌な状態なわけで内閣やタロサの外務省はタフな状況になってくるなぁと思うわけです。
だから野党は空気読んで外相罷免とかアホな事言ってるなと思うわけですが。>行き着く先は野党批判か