たいそう感銘を受けましたわ。
佐々木俊尚のオーマイニュースへの疑問 (上)
佐々木俊尚のオーマイニュースへの疑問 (下)
しかしその記事にも編集部からこんな文が

オーマイニュースの大原則は「開かれた多様な言論」。したがって外部からの批判も積極的に掲載していきます。今回掲載する佐々木俊尚さんはネット言論に通じたジャーナリストで、ネットユーザーの立場からの助言を頂戴すべく、編集委員に就いていただいています。

゙;`;:゙;`(;゚;ж;゚; )
「外部からの批判も積極的に掲載していきます」って掲載するかしないか編集部が選定する時点で全然開かれてねぇじゃん。



佐々木さんが指摘してる点はいたってシンプルかつ正論

  • メディアとして発信するならば「発信者の立ち位置」を表明した上での記事でなければ公正な報道たりえない
  • 書き手と読み手の共通基盤を探る努力が必要で現在のところ決定的に欠けている
  • ここまで発展したブロゴスフィアと離れて「すべての市民が記者」とか違くね?

まったくでございます。
公正な報道なんてのは鳥越俊太郎が編集長の時点で1mmも期待してないんですが。
というかね、FACTAでのインタビューで鳥越自身が発言してるこの一言

(スキャンダルなどネガティブな記事をどうするかの問いに対し)
鳥越 ネガティブな部分があることは否定しませんが、僕のメディアでバアーッと表出させることはやりたくないですね。むしろ、そういうことがあることを指摘してちゃんと論評し、意見を闘わす。匿名ではなくて、ちゃんと名乗って私はこう思うと言うなら、問題ない。
インタビュー:鳥越俊太郎氏(4)――メディアが戦争を起こした:阿部重夫編集長ブログ:FACTA online

これだけで鳥越がオーマイニュースを私物化する気満々なのは十分すぎるほどわかるわけで、どう考えても公共のものといえるメディアになる可能性なんざありゃしねぇよと思うわけです。
こんな事も言ってる

阿部 だけど、「オーマイニュース」のような形で、市民記者も入れ、専門記者も入れて融合でやっていくときに、ショービニズム(盲目的愛国主義、jingoismともいう)みたいなものは否応なく入りこんでくるのでは。
鳥越 少なくとも僕が編集長をやっている限りはショービニズムはとりません。ショービニズムこそ、過去の悲劇的な戦争を引き起こした最大の主役であることを知っているからです。僕は一応、大学は専攻が日本史ですからね。最もやっかいな、そして最も国民を熱狂に落し込むものは何なのか。ショービニズム以外の何ものでもないですよ。では誰が煽るのか、メディアなんです。その反省をしなかったらできないですよ。
インタビュー:鳥越俊太郎氏(4)――メディアが戦争を起こした:阿部重夫編集長ブログ:FACTA online

ほれ。これ見たらどう考えたって公平なメディアになんてなるわけが無い。
ちっとは良いことも言ってるんだけどね。

鳥越 人間が扱っている情報は、100%真実だなんてことはあり得ない。本当だろうと思うけれども、もっと調べると、もっとさらに裏があるとか、ちょっと見方を変えると違って見えたりとか……。新聞の記事も、テレビも欠陥商品だと思っているんです。
だから、これは違ったなと思った時点で全部訂正をしていけばいい。修正をして、訂正をしていくことによって、より一歩でも真実なものに、ちゃんとした商品に近づける努力、これがジャーナリズムの原点だと思っているんです。真実というものはわからない。しかし、真実に一歩でも近づこうとする努力、その努力の中にジャーナリズム精神があると僕は思っている。
インターネット新聞も、回出した記事にその後いろいろな反応が来て、どうも違うぞと、もう1回調べ直す。わかった時点で更新をして「ごめんなさい」と「何時何分に出したこうこうこういう情報は新しい情報がもたらされて、この点で間違っていました、ほんとうはこうです」と書けばいい。しかしこれも100%真実だと言い切る自信はないんだけど、とりあえず私たちが今つかんだ情報はこれです、という形で出していけばいい。間違うことを恐れていたらできませんよ。
インタビュー:鳥越俊太郎氏(5)――100%真実な情報はない:阿部重夫編集長ブログ:FACTA online

これは確かにその通りだと思う。
でも鳥越が「何時何分に出したこうこうこういう情報は新しい情報がもたらされて、この点で間違っていました、ほんとうはこうです」ってやってたのは寡聞にして知らないわけですが。
このへんとか。→ id:kibashiri:20060801:1154417909

記事の投稿はおろかコメントの投稿まで記者登録が必要なのはなぜなんだせ?

まぁ今更なわけだが。

8月28日のオーマイニュース創刊後は、内部告発など記事執筆に伴い生活などに重大な影響を及ぼす可能性がある特別なケースを除き、記事の執筆者は原則実名となります。同時に、個々の記事に対するコメント書き込みも、市民記者プラス、「準市民記者」として氏名やメールアドレスなどをオーマイニュースに登録した方に限らせていただく方針です。これはオーマイニュースが匿名による誹謗・中傷・暴言・侮辱などを「責任ある参加」とは考えていないためです。
OhmyNews開店準備中Blog|編集局よりお知らせ

ブロゴスフィアはたとえ玉石混交であろうとも様々な意見が混ざり合って、極めて自由かつ公平*1な議論が行えることが最大のメリットであり利点だったと思うわけで、そこを思いっきりスポイルした上で開かれた市民メディアなんて言われても苦笑が止まらないわけです。
オーマイニュースから言えば誰でも市民登録できるんだから登録すればいいと言うんでしょうが、ココ最近の大規模個人情報流出事件のツートップが係わってるようなところに積極的に個人情報晒すようなマネはできませんて、普通。
そんな事やってるからコメント欄が壮大なオナニー大会会場になってるわけで、そのへんはどうなんでしょうね。オーマイさん。

まぁなんつーか

こう見てきて予想と期待に違わず大資本のJANJAN以上のものではないなっていう話にしかならないわけで、そんな中で佐々木さんのこの2編のコラムは一服の清涼剤のような爽快感を感じつつ少しは違う道も歩けるのかなという期待感と、全てを木っ端微塵に吹っ飛ばすほどの油っこいコメント欄の落差を楽しめばいいんじゃないですかね。

*1:あくまでも機会の公平だけど