巨人・渡辺恒雄球団会長(79)=読売新聞グループ本社会長=は5日、村上世彰氏(46)率いる投資ファンド(通称・村上ファンド)が阪神電鉄に阪神タイガースの株式上場を提案した問題を「断じて許さない」と痛烈に批判した。同会長は球団株の上場が「八百長の温床になる」と反論。乗っ取りの危機を迎えた阪神の“球界版ホワイトナイト(白馬の騎士)”として名乗り出た形で、電鉄の経営権掌握を目指す村上ファンドと球界の全面対決の様相を呈してきた。
G・渡辺会長「阪神」守る!村上ファンドと球界の全面対決へ

ということらしいです。
ちょっと見た感じ新聞各紙もWebでの論調も大体のところアンチ村上ファンド、ナベツネGJのようで。
以下チラシの裏


なんか違和感あるな。この空気。
例の楽天球団発足時のごたごたとのあまりの違いは何なんだ。
いや、背景が違いすぎるからってのはわかるんだけど。
村上ファンドからすれば、筆頭株主として阪神電鉄グループの資産価値を高めるために、グループ傘下企業の株式会社化や株式上場なんてのは常套手段なわけで、そのことが即ち阪神タイガースの球団体制の変化に繋がる訳じゃない。
当然株式上場に際しても議決権の無い株式として公開すれば乗っ取りなんてのも十分防ぐ事ができる。
そう考えてみれば村上ファンドが阪神電鉄株を大量所有していることを阪神タイガースファンからとやかく言われる筋合も意味も無いだろう。
ナベツネが言っているような

「上場して儲けようと思ったら(チームに)勝たせて(株価を上げて)売り抜けようと空売りするんだよ。これ、八百長の温床じゃないか。スポーツでなくなる。バクチ(投機)の対象になるよ」

なんてのもおかしな話で、チームの勝敗が株価に直結するのはチーム本体だけじゃなくて母体企業の株価も同じように上がる傾向がある事を考えるなら企業所有の球団という現在のプロ野球の構造全部を変えなきゃならんじゃないんかと。
もちろん、株価に対して勝敗の影響の大小はあるとしても。
結局のところナベツネが言ってるのって、昔のように自分が王様として君臨できる日本プロ野球ってのを崩したくないって事なわけで、いくら「阪神タイガースが乗っ取られるかも」という不安感を抱いているとしてもそこに乗っちゃうのはどうよ?と。楽天の時と言ってる事ちがくね?と。
つーか俺は阪神タイガースファンではあるけど、阪神電鉄の社長がどうなろうとオーナーがどうなろうと知ったこっちゃ無い。
「阪神」の名前は残して欲しいとは思うけど、阪神電鉄に対するそれ以上の思い入れは全く無い。
ファンは親会社を好きなわけじゃなかろうと。
なんだかなぁ。
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