この不満は、同日昼、首相官邸で開かれた政府・与党連絡会議で噴き出した。普段はにこやかな公明党の神崎武法代表だが、この日ばかりは、厳しい表情を崩さなかった。
 冒頭、小泉首相は「迷惑を掛けると考えて公明党に報告せずに参拝した」と釈明したが、神崎氏は「私的参拝でも、政治的な意味が生じる。事前にも事後にも連絡がない」と苦言を呈した。
 神崎氏と冬柴鉄三幹事長は、この後、矢継ぎ早に(1)国立無宗教の平和追悼施設の調査費計上(2)永住外国人の地方参政権付与の実現に向けた努力を要求した。どちらも、長年公明党が主張しながら、なかなか実現に向かわない政策課題。これをあえて突きつけたところに、公明党側の「いつも我慢ばかりさせられているのは自分たちだ」という怒りのメッセージがにじむ。

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