1 : ポリリーナφ ★ : 2008/07/02(水) 06:47:24 ID:???
ザ・論点

「ろうそくデモ」に見る韓国の先進性 2008/07/01の紙面より 吉岡利固

先月、わが社と友好・業務提携を結んでいる韓国・江原道の日刊紙「江原日報」を
友好訪問し、交流促進の誓いを交わしてきた。

韓国には、かつてグループ企業「グッドヒル」の現地工場があった関係で以前はたびたび
訪れていたが、拠点移転があり約二十年ぶりに同国に足を踏み入れた。到着した
その夜、ソウル市内中心部のホテルに着くと、外が妙に騒々しい。聞けばソウル市を
はじめとして韓国全土で米国産牛肉の輸入再開に端を発した大規模な「全国百万人
反政府集会」が催されているという。

ホテルの部屋から眼下を見るとソウル市中心部の大通りは、文字通りろうそくの灯火で
埋め尽くされている。私も新聞記者としての興味に駆られて、表通りに出てデモの波に
入って突撃取材した。

するとアジ演説の声は大音響で響いてくるが、ろうそくを持って行進する人々は実に
整然としている。黙って歩き、時折拍手するだけ。よく見ると老若男女が入り交じって
いるだけでなく子供までいる。行進の両サイドを警察官が並んで規制してはいるが、
そのわきから出入りは自由で警察側も参加者に対し無用な威嚇(いかく)は一切しない。

何もしない日本国民

日本でも問題になった米国産牛肉のBSE問題は、米国の強引な食糧輸出政策が
日韓両国に押しつけられ、無理やりに輸入解禁に持ち込まれた。韓国では、それを
受け入れた李明博(イミョンバク)政権に対し、五月下旬からじわじわと抗議の輪が
広がり、スタートしたばかりの政権の屋台骨を揺るがす事態に発展した。

多くの日本人にとって、韓国の人々のイメージは「荒々しく気が短い」であり、景観も
「ハゲ山が多い」と思い込んでいる。しかし、実際に訪れると市民参加型の静かなデモで
政府に抗議し追い詰めるやり方は大人の対応で、日本以上に民度の成熟が感じられた。
その後、荒れたデモもあったようだが、総じて景観もソウルから江原道に行く途中の
緑豊かな山々を見ると、われわれはとんでもない思い違いをしていたことがよく分かった。

かつて学生運動が吹き荒れ一九六〇年には安保反対デモで時の岸政権を追い込んだ
日本は、今ではすっかりデモを見かけない国になってしまい、中でも一般市民が参加する
デモはすっかり影を潜めてしまった。社保庁が年金問題でどれほどでたらめをしようが、
原油が高騰しようが、また韓国と同様に米国によるBSE牛肉買い付けを強要されようが、
国民は本気になって怒らずいつも知らん顔。何が起こっても、国民は「どうでもいい」
とばかりに、動こうとしない。国会周辺に怒った民衆が詰めかけた話などとんと聞かない。
そうしているうちに、日本は政治も経済もどんどん二流国に成り下がっている。

ソース:日本海新聞
http://www.nnn.co.jp/c...80701.html

>>2-5あたりに続く

【日本海新聞】実に整然とした蝋燭デモに見る韓国の先進性…期待できぬ日本の若者。国政自体も、韓国がの方が優れていると感じた[7/1] * c

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