1 : ☆ばぐた☆ ◆JSGFLSFOXQ <b>@☆ば?/span> : 2007/08/06(月) 11:05:36 ID:???0
・今年の被爆地は昨年までとは、いささか様相が異なる。長崎県出身で防衛相だった久間氏が
 原爆投下について「しょうがない」と述べたことが、さまざまなかたちで影を落としているのだ。

 「原子爆弾を炸裂させた時、ひとは神さまを捨てて、みんな虫になってしまったのだとわたしは思います」
 被爆2世である芥川賞作家の青来有一氏は、小説「爆心」で、長崎の被爆者の心境をこうつづっている。
 人間が、これほどの大量殺人を犯すわけがない。まして、原爆が落とされたのは、長崎市でもキリスト教徒の
 多い浦上地区だった。同じ信仰を持つ米国人が、そんな無慈悲なことをするとは信じられない。人間ではなく、
 きっと虫になってしまったのだ。そんなあきらめにも似た思いが伝わってくる。

 だが、それは「しょうがない」という気持ちとは違う、と長崎市の平和推進室長を務める青来氏は言う。
 「多くの被爆者は長い時間をかけて過去の傷をのみこんできた。もうこの先、地球上で核兵器を使わない
 ようにするのならと、心の中で決着をつけてきたんです」

 被爆者には、仕返ししたい気持ちや恨みに思うことがあっただろう。だが、自分たちのような悲惨な
 体験はこれで最後にしたい。そう考えることで、多くの被爆者は、仕返しや恨みの気持ちに折り合いを
 つけてきたのだ。
 そうした複雑な感情も知らないで、被爆体験のない人から「原爆投下はしょうがない」などと安易に
 言われてはたまらないということだろう。

 土山秀夫・元長崎大学長は、むしろ久間氏が「しょうがない」の後に続けた言葉に注目する。「国際
 情勢とか戦後の占領状態などからいくと、そういうこと(原爆投下)も選択肢としてはありうるのかな」
 という部分だ。
 直接的には過去のことを語っているが、現代でも場合によっては、核兵器を使うことができるとも
 聞こえる。現職の防衛相の言葉だけに、被爆者は怒りを増幅させたというのだ。

 世界を見渡せば、インド、パキスタンに続き、昨年は北朝鮮が核実験をした。核保有5大国の核軍縮は
 進まず、核不拡散条約(NPT)の信頼が揺らぐ。 (>>2-10につづく)
 http://www.asahi.com/p...70806.html


【社説】 「日本はアジアを侵略し米に戦争しかけた。“原爆しょうがない発言”は罪深いが、一方的に非難できるのか」…朝日新聞 * c

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