3 : ちゅら猫φ ★ : 2007/11/26(月) 21:25:30 ID:???
※3-3

「保守あるいは中道に回帰した韓国」は、政府が反米ムードを煽る発展途上国型の
外交政策はやめるかもしれない。だが、そうだとしても、米中の間での立ち位置を
示す本質的な問題では“恐ろしい中国”を前に、もう後に戻れなくなっている。

ことに、台湾が絡む問題となると、保守や中道の人々の中でも、ことさらに親中姿勢を
明確にする韓国人が多い。台湾を経済的ライバルと考える空気があるうえに、「台湾
の親日振りが気に食わない」といった悪感情があるからだろう。

その象徴が、台湾海峡有事を念頭に置き韓国政府が米国に対し在韓米軍を他地域
に展開しないよう求めたことだ(「異なる道を歩き始めた日韓」=2005年11月7日
参照)。

この問題を巡っても「台湾のおかげでわが国と中国との関係が悪くされるのは迷惑
このうえもない」とはき捨てるように語る知識人が多い。韓国で「台湾の民主主義は
尊重されるべきだ」と語る人に出くわすのはまれで、一度会ったその韓国人も「ただ、
それは私の個人的意見に過ぎない。結局、台湾に関して韓国は中国の言うとおり
するしかない」との注釈を付けた。

2つの「歯止め」

中国への恐怖心。そして、米国から独立したいという願望。韓国の「反米親中」は
後戻りできないよう、2つの強力な「歯止め」がかかっている。韓国の知識人が語る
ように「次期政権は外交政策をがらりと転換する」ことにはなりそうもない。

では、なぜ、韓国人はそう語るのだろうか。

それは韓国人が外交を「好き嫌い」といった情緒でとらえているからだと思われる。
社会の反米ムードが薄れれば実際の政策には変化がなくても自分では政策を転換
した気分になるのだろう(「韓国の情緒の研究 2007年6月4日参照)。

でも、この点を突っ込んで聞いていくと「ムードが変わっても、実は政策は大きくは
変われない」ことをなんとなく分かっている人も、いるにはいた。では、なぜ、彼らは
分かっているのに「ありえないこと」を語るのだろうか。

「米国への回帰」を物語ることで母親の懐に抱かれ安心していた昔を思い出し、新たな
保護者にならんとする中国への恐怖感から目をそむけようとしているのだろうか。
それとも「恐ろしい中国」に近寄り、米国の不興を買うことが確実になった以上は、
「反米を止める」と語ることで少しでも米国の好意を得よう、という心情からだかろうか。

以上は、あくまで仮説であって断言するには至らない。でも、ひとつ確実に言えることが
ある。それは「これからは米国と中国の狭間で微妙な立ち位置を探って行くしかない」
という認識が、ようやく韓国社会に広がり始めたということだ。

ソース:日経ネットアイ
http://www.nikkei.co.j...00_22.html

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