2 : 出世ウホφ ★ : 2008/04/25(金) 02:16:42 ID:???0
最近は見知らぬ者同士が練炭で集団自殺を図るケースが相次いでいるほか、自殺願望者が
“殺し屋”を募り、実際に請け負った男に殺害される事件まで起きている。命を軽んじる風潮を
背景に、自殺へと駆り立てるインターネットの魔力の不気味な広がりに、慄然(りつぜん)とするばかりだ。

硫化水素自殺の場合は、従来の手段よりも第三者を巻き添えにする危険が大きい。
自殺サイトが自殺の誘因となっているだけでなく、硫化水素が別の犯罪に悪用される可能性も重視し、
警察当局は監視に努めて、ネットの開設者やプロバイダーに自粛や削除を求めるべきだ。
自殺との因果関係が認められた場合は、自殺ほう助罪の適用なども視野に入れて
取り締まりを強める必要がある。自殺サイトに限らず、反社会的なサイトを追放する機運も、
盛り上げねばならない。

問題の洗剤などのメーカーには直接の責任はなくても、混合しても毒性ガスを発生させないように、
あるいは毒性を弱めるように成分を変更するなどの工夫を期待したい。これまでにも
自他殺に使われた殺そ剤や農薬類を追放した経緯があることも忘れられない。

抜本的には毎年3万人もの自殺者が生まれている状況を好転させぬ限り、問題の解決は望めない。
政府は昨年、自殺総合対策大綱を策定、10年かけて自殺死亡率を20%減らす目標を立てたが、
生死のはざまで悩む人を自殺に駆り立てる誘因については早急に除去する取り組みが求められる。
(終)

【社説】硫化水素自殺 死を誘発するサイトの罪深さ 取り締まりを強める必要がある-毎日新聞 * c

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