268 : 日出づる処の名無し : 2008/03/17(月) 10:54:31 ID:o1TKwbJV
日銀・税率問題/首相、民主案丸呑みも/小沢氏との経験の差露呈

 「先の参院選挙で大敗した瞬間から、以降の国会対策は塗炭の苦しみと覚悟していたが、こんなに
手厳しいとは想定外だった。二進も三進もいかない」と、自民党の国対族のベテランが声を震わせて
語っていた。ことほど左様に自民党は苦難の道にある。
 いままで事あるたびに政府与党は民主党に痛めつけられてきたが、いま当面している難問題は日銀
総裁人事とガソリンの暫定税率の存廃だ。参院を押さえられている以上、政府与党は頭が上がらない。
福田首相は最悪のシナリオとして民主党案を丸呑(の)みにするハラさえ固めている。
 しかし絶対譲れない線が二つある。“武藤日銀総裁”は福田首相がベストと信じる人事だ。この案件の
撤回は断腸の思いがある。これだけは何としても民主党のOKが欲しい。福田首相は藁をも掴みたい
心境だ。小沢代表の膝下(ひざもと)にひれ伏してもいい。しかし小沢代表はケンもホロロだ。今週十九日
には福井総裁の任期が切れる。下手をすると“通貨の番人”不在の超非常事態を招きかねない。いま
福田首相は断末魔の苦しみを味わっている。
 ガソリン税を含む道路特定財源については、民主党の一般財源化の要求に最後まで抵抗したが、
ドタン場で清水の舞台から飛び降りるつもりでギブアップを余儀なくされそうだ。その代わりガソリン税の
暫定税率は死守する。この決意は変わっていない。
 しかし、それで民主党は承知するかといえば、確率はほとんどゼロに近い。ここでも福田首相は進退
窮している。いま社会の各層でいじめ現象が目に付くが、永田町も例外ではない。いじめられているのが
福田首相で、いじめているのが小沢代表だ。福田首相がベソをかき、小沢代表が肩を聳(そび)やかしている。
 どうもこれは両人の性格と経験の差によるものとしか考えられない。福田首相は「相手のいやがることは
避ける」のが信念だ。それに全盛時代の小泉内閣の官房長官勤めだけで苦労知らずだ。
 それに比べると小沢代表は若い時から修羅場をくぐり抜けている。経世会当時はライバルたちを相手に
死ぬか生きるかの戦争を勝ち抜いてきた。自民党幹事長の時は社会党の「反対のための反対」にさんざん
てこずった。しかしそのお蔭でひと回り大きくたくましくなっている。小沢代表は人のいやがることを回避
しない。相手の弱点とばかり斬り込んでくる。
 これではケンカにならない。今週もまた福田首相がオロオロと取り乱し、小沢代表が傲然(ごうぜん)と
振る舞う日々が続くかもしれない。しかし国民はちゃんと見ている。福田首相には「しっかりしろ」と注文を
出し、小沢代表には「いい加減にしてくれ」と苦情を持ち込みかねない風情だ。
 自民党はダラしがない。民主党に一度やらせたい。そう思う半面、何でも政局絡みにして、ただ政権
交代の一念にコリ固まっている民主党を見ると、一抹の不安を感じる。これが一般的国民感情だ。(I)

http://www.worldtimes....80317.html

【いるわけないっぺ】小沢民主党研究第169弾【大将】 * c

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