1 : ◆Robo.gBH9M <b>@ロボ : 2008/02/07(木) 07:57:12 ID:???
http://diamond.jp/seri...ugi/10016/
米大統領の前半戦の'天王山,,である「スーパーチューズデー」の開票が進んでいる。本稿は
その真最中に執筆している(日本時間6日午後6時)。

共和党ではジョン・マケインが多くの州で勝利を収めながらも、ミット・ロムニーが辛うじてそれに次いでいる。
マケインの「指名獲得」とまではいかないものの、獲得代議員数ではダブルスコア以上の差をつけている。

一方、民主党はヒラリー・クリントン、バラク・オバマともに譲らず、大激戦の様相を呈している。AP通信
(東部時間6日午前4時)によれば、獲得代議員数はクリントン「725人」に対して、オバマが「625人」と
接戦を繰り広げている。おそらくは、さらに数週間、この2人の民主党候補の戦いは続くだろう。

いずれにせよ、11月の大統領本選を経て、マケイン、クリントン、マケインの3人のうちのひとりが、
ホワイトハウスへの切符を手に入れることは間違いなさそうだ。

■民主党が勝つと日本に不利と説く的外れ
大統領選挙は、米国でのことはいえ、「同盟国」である日本にとっても他人事ではいられない。永田町の
為政者たちもこの選挙の行方を大いに注目している。政治家のみならず霞が関の官僚やメディアも同様だ。

当然ながら、彼らの多くの関心事は、2009年に就任する米国大統領が「誰」になるのかという点だ。
ところが、実はそれ以上に、大統領候補者たちが、日本にどのような人脈を持ち、どのような対日
政策を採用しようとしているのかということにより注視している。

ところが、この件に関して、テレビや活字媒体でコメントしている「専門家」や「評論家」たちの意見は
あまりに心もとない。と言うか、大抵が的外れで、無責任ですらある。

テレビでは、米国政治に詳しいとされるコメンテーターが「民主党候補が勝ったら日本バッシングが始まる」
というような意味不明な解説をしていたり、同じくNHK出身のジャーナリストが「クリントンもオバマも、
日本を知るスタッフをまったく擁していない」などという頓珍漢なコメントを週刊誌に寄せていたりしている。

こうした無責任な「分析」は、放置しておけばよいだろう。所詮、自然淘汰されるか、そっと修正されるのが
関の山だ。特段ムキになる必要もないし、真に受けること自体、時間の無駄だ。

とはいえ、次期米大統領がどのような対日政策を講じる可能性があるのかを、現時点で知ることは
日米関係における外交戦略上においても重要であることに疑いはない。

とくに外交を担う政治家や外交官、さらに霞ヶ関の官僚やメディアの記者たちは、この種の情報をいち早く
把握しておくべきである。おそらく、それぞれのチャンネルを使っての情報収集は行われているだろうが、
先の「専門家」や「評論家」の分析を聞いていると幾分不安に陥る。

では、私たちは、何を元に判断を下せばいいのだろうか。

■マケインの対日政策はブッシュ路線を継承か
幸いにも、筆者の手元には素晴しい「教材」がある。東京財団の研究による「2008年米国大統領選挙
主要候補者の選対本部・政策アドバイザー人名録」という冊子がそれだ。
http://www.tkfd.or.jp/...l.php?id=8
この時期に、ここまで詳細な「情報」を作成していたことに驚きを禁じえない。まったく、その内容には
敬服してしまう、というより驚愕してしまう。作成者はきっと、相当な〈ワシントンマニア〉に違いない(笑)。

冊子によれば、久保文明東京大学教授と足立正彦住友商事総合研究所シニア・アナリストの
研究によって成ったものだという。

次期大統領候補らの情報に関して、現在の日本ではこの情報に及ぶものはまずないだろう。発行は昨年の
12月だが、スーパーチューズデーが行われている現在でも「情報」は少しも古びていない。この2人の研究の
おかげで、米大統領候補たちが築くであろう将来の日米関係はある程度展望できる。敬意を表してここに
紹介しようと思う(ちなみに2人とも筆者とは知人ではない)。

さらに詳しい内容は、東京財団のHPで公開しているのでそちらを参照していただきたい。

マケインの外交・国家安全保障アドバイザーには、日本と良好な関係を保持してきたブッシュ親子の
スタッフがそのまま移行している。(>>2に続く)

【コラム】もはや重要ではない日米関係、誰が大統領でも影響はない−上杉隆 [2/7] * c

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