3 : mckenzieφ ★ : 2008/05/26(月) 22:13:09 ID:??? BE:79848623-2BP(5444)
>>1の続き

以心伝心というべきか。晩餐会では天皇がまず歓迎の「お言葉」で訪中の思い出を
懐かしんだ。江氏の来日で溝ができ、小泉首相の靖国参拝でさらに冷え込んだ日
中関係は、皇室外交の場でも時計が巻き戻された。そんなエールの交換である。
お言葉はいつも自身の意向に沿って作られると聞くが、今度もそうに違いないと思わ
せた。
胡氏が奈良で訪れる予定だった唐招提寺は、唐から渡った鑑真和上の創建になる。
天皇はその和上の偉業をたたえたくだりで「聖武上皇、光明皇太后、孝謙天皇以下
百官が和上から戒を受けました」とつけ加えた。仏教のこととはいえ、皇室のご先祖
が中国の僧から「戒」を受けたとは、これぞ天皇ならではのエールである。
おやっと思う話がもうひとつ。来日した江氏から贈られた3羽のトキによって。絶滅の
危機にあった日本のトキがよみがえりつつある。これが日中友好の印になるよう期
待する、というのだ。
たまたまか意図してか、日中友好の印として江氏にゆかりのトキを挙げたのは、相
当なセンスではないか。江沢民さん、あなたも大きな役割を果たしましたよ。そんな
メッセージにも聞こえる。
それにしても、何というタイミングだろう、胡氏が帰国してわずか2日後に中国を襲っ
たのが、悲惨な四川省の大地震だった。
天皇陛下はすぐにお見舞い文を送った。文面は明かされていないが、自らの思いを
込めて筆をとったことは想像に難くない。


以上、5月26日付朝日新聞朝刊23面から記者がテキストに起こしました。

ソース:5月26日付朝日新聞朝刊23面


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【朝日新聞/若宮啓文コラム】江氏の来日、小泉首相の靖国参拝で悪化した日中関係の時計を巻き戻した宮中晩餐会 [5/26] * c

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