329 : 利益率 : 2008/02/26(火) 16:27:06 ID:BqVWVitz0
テレビ局は利益率がとても高い。経常利益率(経常利益÷売上高×100)は民放150社平均で9・6%。利益率1割は、
情報メディア産業の中でも群を抜く。これを超える利益率を上げるのは大当たりしたゲーム会社くらいだろう。

 テレビ局の利益率の高さは、東京キー局の2強を見ると、一層はっきりする。民放の儲け頭であるフジテレビは、
売上高3135億円に経常利益322億円で、経常利益率は11%。民放第2位の日本テレビは、売上高2869億円に経常利益526億円で、
経常利益率は実に18・3%。とくに日テレの2割近い数字は、特筆に値するというか、ムチャクチャというか、とんでもない利益率である。

 見逃せないのは、こうしたテレビ局の利益が、東京都心の一等地に自社ビルを構え、日本で最高水準の人件費を払い、
福利厚生も目一杯充実させて、なお生じていることだ。

 フジは臨海副都心、TBSは赤坂に、それぞれ地域で最大級の高層ビルを持つ。日本テレビは狭い麹町《こうじまち》で頑張ってきたが、
汐留のJR跡地に新社屋を建設する。テレビ朝日も六本木で、森ビルと組み都心最後といわれる巨大再開発に着手する。賃金も、
制作現場の30歳で1200万〜千数百万円といった破格の水準にある。

 これらのコストをすべて支払い、細かい話だが、退職給与引当金なども税法上は要支給額の40%を超えて計上すると有税積立になるところ
100%まで計上(その分、利益を圧縮)するというような手を尽くして、なお年商の1〜2割が残るのだ。
テレビ局が、日本でも珍しい高収益企業であることは間違いない。

 もっとも日本のテレビ局は、東京キー局/大阪準キー局/地方局の3つに分かれ、
売上高が3000〜2000億円/800〜600億円/100億円以下と、規模のケタが違う。
自社制作率を見ても10割/4割/2割と、収益構造がまったく異なる。ここでいうテレビ局は東京キー局を指している。


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