政権交代後、初の大型国政選挙になる第22回参議院選挙が11日投開票された。民主党は改選54議席を大きく下回って44議席にとどまり、国民新党も含 めた与党の議席は過半数を割り込んだ。自民党は51議席を確保し、改選議席で第1党になった。菅直人首相(民主党代表)は12日未明、続投する意向を表明 したが、国会は衆参各院で多数派が異なる「ねじれ」状態になり、厳しい政権運営になるのは確実だ。民主党は参院選直前に鳩山由紀夫首相と小沢一郎幹事長が 辞任し、支持率は回復したものの、首相の「消費税10%」発言で消費増税が争点化し、苦戦となった。党内には首相の責任を問う声もあり、9月の代表選に向 け、党内対立が激しくなる可能性もある。一方、みんなの党は民主党政権に対する批判票を吸収する形で躍進した。
asahi.com(朝日新聞社):民主敗北、44議席 衆参ねじれ、政権運営厳しく – ニュース – 2010参院選

民主は比例区を堅実に抑えるも選挙区が総崩れ、その漁夫の利を自民が拾った形か。

政党別の傾向

比例区の結果がかなりエグい。

比例区の得票数政党名得票数で自民は民主に350万票以上負けてる。

社民は福島瑞穂以外に比例区で得票を稼げる候補者がおらず、9条ビリーバーの受け皿として死票の破棄施設化しつつあるか。

共産に至っては当選した3名すべての得票を合わせても15万票にしかならず。
スター不在どころか個人的な知名度が悲しいぐらい無いってのが如実に現れた感がある。
それでもトータル350万票取ってるあたり確かな野党というか確かに野党の面目躍如か。

国民新党は完全に涙目。泡沫政党が連立で調子にのってたのが仇になったか。
ゆうパック遅配がどれほど影響を及ぼしたかは不明だけど「亀あんま調子のんなよ」ってことか。

あと幸福実現党の空気っぷりが泣ける。Twitterとかで盛んに活動してたのに。
個人的には唯一神が5000票ぐらい取ってたのが驚き。5000票も冗談に使うんじゃない。

個人得票比比例代表の獲得票における個人得票の比率が面白い。

特筆すべきは公明党の突出した高さと、みんな共産改革の低さ。

公明党の結果を見るとかなりそら恐ろしい。
トップ当選の秋野氏の得票は86万票で全候補者中ぶっちぎりの1位。ひとりで国民新党に匹敵する得票をたたき出してる。
当選者6人でも400万票近くたたき出しており、これだけで共産党の全得票数、社民たちあ改革の合計得票数に匹敵している。

さらに7位までの得票数が40万票以上と、学会員固め打ちで7人当選を目指してきた事がよくわかる。ここまで正確に票を集められる組織力ってのは怖い。本当に怖い。
政党別得票率でも13%近くを取ってくるってのを見るとマジで創価ぱねぇ。

ただ、個人得票に対して政党得票がそれほど伸びて無いってのは学会員以外の票が流れ込んでないって事か。

逆に10%ぐらいしか個人が取ってない3党は「なんとなく」のイメージで得票を伸ばしてる感がありあり。正直みんなとか改革の個人名なんて誰も知らないんじゃねーの?的な。

みんなの党は去年までの民主党の臭いを感じる。実績も何も無いのになんとなく期待してる層が支えているあたりに。

全体の得票数をグラフにしてみると自民も民主も「勝ててない」。

この結果を見て一番危機感を抱かなきゃならんのは間違いなく自民党。
真剣に民主票の切り崩しを考えないとウカウカしてるうちにみんなに切り崩されるぞ。