町村信孝外相は28日夜、報道各社の就任インタビューで、麻生太郎前外相(自民党幹事長)が提唱した東欧からアジアにかけての新興民主主義国支援をうたった「自由と繁栄の弧」構想について「まだ私の耳になじんでいないので、(麻生氏から)よく話を聞いて考えたい。町村カラーはとりたてて仰々しい表現をするつもりはない」と述べ、継承に慎重姿勢を示した。
 麻生氏との差異について「北方領土、地球環境問題、資源問題、拉致問題など、それぞれ半歩、一歩でもいいから前進できればいい。大仰なスローガンを使って外交をするつもりはない。主張する外交は当然のあるべき姿だ」と語った。
 「自由と繁栄の弧」構想に関しては、安倍晋三首相は先に訪問したインドでの国会演説で日印関係がその要になるとの認識を強調していた。【中澤雄大】
毎日新聞 2007年8月29日 1時54分 (最終更新時間 8月29日 3時21分)
町村外相:麻生氏の「自由と繁栄の弧」構想継承に慎重 行政:MSN毎日インタラクティブ

(,,゚Д゚) んー。その観測は無茶だろ。
#中澤雄大だしなぁ。
#(参考:SHAKE THE FAKE: ロングブーツ・マジック。


例によって外務省から。

町村外務大臣会見記録(平成19年8月27日(月曜日)22時20分~ 於:本省会見室)
就任の挨拶
(外務大臣)この度、外務大臣を拝命致しました町村です。どうぞ宜しくお願い致します。クラブの皆様方とは、かなり頻繁にお顔を合わせることが多くなろうかと思いますが、皆様方から厳しく、かつ建設的なご意見、ご質問等を頂ければ有り難いと思っております。
 今も少し秘書官と話をしていたのですが、私が外務大臣に着任して早々に確か、この場だったと思うのですが、ある方からご注意というか、ご指摘というか、「こういうことをやったらどうですか」みたいなご意見があって、それをすぐ私は実行して、なるほど良いご意見を頂いたなと、案件を忘れてしまったのはお粗末なんですが、そのようなことがあったことを記憶しているものですから、どうぞひとつ皆様方から積極的な提言でも、あるいはまたこういう場であれ、個別であれ結構ですが、頂ければ幸いと思っております。
 外務省として、やはり外交の継続性というものがありますから、累次の大臣のこれまでの発言、実績等を踏まえながら、しっかりと外交の推進に当たっていこうと思っております。内容については先程、官邸で言ったことと重複しますので、むしろ皆様方からのご意見なり、ご質問があれば、承りたいと思います。私は体力には自信がある方ですので、一生懸命、全力を挙げて外務大臣の職責を全うしていこうと思っておりますので、よろしくお願い致します。
外務省: 外務大臣会見記録(平成19年8月)

おもっきり継続を明言してるじゃん(ワラ
ちなみに事務次官の会見からも。

事務次官会見記録(平成19年8月27日(月曜日)18時35分~ 於:本省会見室)
町村新大臣就任
(問)本日、新しい大臣に町村信孝さんが決まりましたが、それについての受け止めを教えて頂けますか。
(事務次官)町村新大臣は、既に私自身も次官としてお仕えしたことがありますし、基本的な外交に関する見方、考え方は安倍総理、あるいは前外務大臣の麻生幹事長に非常に似た考えの持ち主であると印象づけられております。そういう意味ではこれまで続けて参りました外交の一貫性、継続性という点から、安心してこれからまたお仕えしていく大臣であると評価させて頂いております。
 それからまた、町村新大臣は前回大臣をお辞めになった後も、外交には大変関心を続けて持たれ、ご自身の外交活動もされておりましたけれども、外交力強化ということでも大変大きな力を党内で発揮されまして、そういう意味でも非常に心強い大臣に来て頂くことになると思っております。
(問)麻生前大臣は、「自由と繁栄の弧」という方針を掲げていらっしゃったんですけれども、町村新大臣に変わってもそのような方針には変わりはないということでしょうか。
(事務次官)その点について、特に町村大臣と考え方の摺り合わせをさせて頂いた訳ではありませんけれども、町村大臣がその考え方に反対だと言われるとは想像しがたいところです。考え方そのもの、すなわち「主張する外交」、「価値の外交」、そしてまた外交の地平線を広げるという趣旨の考え方ですから、町村大臣にも強力に推進して頂けるのではないかと思っております。
外務省: 事務次官会見記録(平成19年8月)

( ´,_ゝ`)


願望を作文するだけで高い給料貰えるなんて良い仕事ですね。