麻生太郎外相と中川昭一自民政調会長の核論議容認発言に関してゴチャゴチャと喚いているのがいるようです。
あくまで「核保有論議」を是認しているのであって「核保有」を是認しているわけではないことに注意して読みましょう。
GoogleNewsから適当にピックアップ

結局これかよの野党

 民主、共産、社民、国民新の野党4党の国対責任者は2日、河野洋平衆院議長と公邸で会い、麻生太郎外相らが核保有論議を容認する発言を繰り返していることに対し、「(核廃絶を求める)国会決議への冒涜(ぼうとく)であり、国会軽視だ」として、安倍内閣に姿勢を改めるよう強く申し入れることを要請した。河野議長は「国会として何ができるか考えたい」と述べた。
 野党側は、麻生外相や自民党の中川昭一政調会長らの核論議発言に対し罷免要求も視野に追及する方針。
 民主党の鳩山由紀夫幹事長は2日の会見で「閣内不一致は言うまでもない。世界に与える影響を考えると罷免を要求する内容だ」と指摘した。
[「核発言」内閣に指導を 野党、衆院議長へ要請] / 政治 / 西日本新聞

言うまでもありませんがこの人たちはあくまで野党です。つまりは国民の多数の信を受けることができなかったマイノリティの代表者です。その野党が国民の大多数の支持を得ている現在の安倍内閣の閣内人事に口を挟むことのおかしさに気付かないもんでしょうか。気づいて無いんでしょうね。
というか、自由で民主的を標榜する日本の政策議論の場として最高峰に位置する国会において論議を封殺するような事を言い出す(社会共産はもとより)民主党は自分達の党の名前と党首が昔作った党の名前をじっくりと読み直してみる必要がありそうです。

たしかな野党の共産党

「核武装」発言――予算委を開いて徹底審議
 麻生太郎外相らの「核武装議論」発言について志位氏は、北朝鮮問題で国際社会が平和的・外交的解決に努め、六カ国協議が再開する動きになっているときに、閣僚から軍事対応論が繰り返され、安倍首相は事実上、黙認していると批判。朝鮮半島の非核化をめざす方向とも逆行するとのべ、「予算委員会を開き、徹底的に議論する必要がある。麻生外相が発言に固執するなら、罷免が必要となる問題だ」と強調しました。
国会にどう臨むか/志位委員長が会見

予算委員会は予算を審議する委員会であって閣僚の罷免なんてことをやる場所ではないんですが。9.11選挙以来「たしかな野党が必要です」と喧伝してきた共産党の言う「たしかな野党」仕事ってのはこんなバカげた事なんでしょうか。

期待もしてないけどやっぱりの鳩山由紀夫

【PJニュース 11月06日】? 毎日新聞によると民主党の鳩山幹事長は3日、核保有論議の容認発言を繰り返している麻生外相に対し「心から怒りをもって罷免を要求していく」と述べたそうである。
 
 この発言をした鳩山氏ですが、以前は核武装について国会で議論する事まで容認していた。鳩山氏の方がよっぽど踏み込んだ話をしていたのです。大手マスコミでは何故か取り上げていませんが、政治ブログや2ちゃんねるでは、鳩山幹事長のある1999年10月27日の発言が話題になっています。それがこちらです。
 報道によると、民主党の鳩山由紀夫代表(当時)は、核武装をめぐる発言で辞任した西村真悟前防衛政務次官の問題に絡んで「核武装してもいいかどうかを国会で検討したらどうかと言った瞬間にクビを切られるとなると、国会で核をもつべきかどうかなんて議論がなされなくなる。議題に乗せることすらしてはいけないという発想もいかがなものか」と述べた。
 わたしも1999年当時の鳩山氏の意見に賛成します。民主主義国家の国会議員が言論弾圧発言とは論外です。鳩山氏には野党第一党の幹事長として大いに核議論をしていただきたいと思います。【了】
livedoor ニュース – 民主党・鳩山幹事長も核武装議論を容認していた

お家芸のブーメラン炸裂としか言いようが無い。

脇がアスパルテームより甘い前民主党代表の前なんとかさん

ちなみにアスパルテームは砂糖の200倍甘いらしいです。→ アスパルテーム-wikipedia

日本の核武装論について
(1) はじめに  
最近、自民党の政調会長、外務大臣といった政府・自民党の枢要な立場の人たちが、日本の核保有について議論すべきだとの「勇ましい」意見を開陳されている。一昔前なら、非核三原則という国是に対して挑戦を試みたということで、罷免・辞職などの厳しい対応がなされたかもしれない。私は「NPT(核拡散防止条約)体制や日米安保条約は堅持すべきであり、その前提で日本は核兵器を保有すべきではない。今、議論することも好ましくない」という考え方に立つ。しかし、少なからぬ人たちが、「なぜ日本は核を保有すべきではないのか。まして、なぜ議論することもダメなのか」との思いを抱いていると思う。そこで、議論すべき主なポイントをまとめてみたい(平成18年10月27日の外務委員会でも、日本の核保有の是非について麻生外務大臣と議論しました。その時の議事録もホームページにアップしておりますので、是非お目通し下さい)。
前原誠司の『直球勝負!』

さすが外交安保が得意とされる前なんとかさん、文中でもかかれている外務委員会での麻生外相との質疑(注:asf 音が出ます)でもきちんと議論ができており、この文の内容も概ね全てが賛同できるんですが、さすがそこはアスパルテームの脇を持つ男

  このように、日本の核武装論はあらゆる観点から検証しても非現実的であり、議論を炊きつけている政治家は、浮世離れした観念論者か、はたまた物事を考える力のない「阿呆」だと、私は思うのである。

最後の一文で驚くほどブチ壊し。

ピントのずれた2階

 自民党の二階俊博国会対策委員長は5日のNHK番組で、中川自民党政調会長や麻生外相が核保有議論を容認する発言をしていることについて「国際社会の誤解を招きかねない発言を何回もすることは、任命権者の(安倍首相の)責任を問われるような事態になりかねず、発言は慎むべきだ」と語った。
 野党が麻生外相の罷免を求めるなど、国会運営に影響が出かねないことから、二階氏は、首相の任命責任に言及することで、発言の自制を促したと見られる。
二階自民国対委員長、外相らの「核発言」に自制促す : 政治 : YOMIURI ONLINE(読売新聞)

国際社会の誤解を招くどころか、国際社会の誤解を解くための議論でもあるはずなのに妙なことを言ってるようで。正直に「野党がうっせーから」と言えないのか素でこう思ってるのかはわかりませんが、後者だとしたらあまり格好の良いものではありませんな。

結局のところ

野党がうんこってのは言わずもがなですがそういう話でなく。
ANA(安倍-中川(酒)-麻生)ラインの言う核論議ってのは、非核三原則を堅持して核保有を拒否するのであればちゃんと議論したうえでするべきだし、その場合は北朝鮮を始めとした核保有国からの脅威を受けながら以下にして日本という国を防衛するかという所まで踏み込んで「非核でも国防が可能」となる政策パッケージを組み立てるのかって事なんじゃないかと思います。その中ではMDなんかも入ってくるでしょうし、更に踏み込めば通常兵力の増強などになるかもしれません。
今回の野党の動きは、そのへんの軍事強化に進むことに嫌悪感を覚えてその前段階の核議論を回避しようという事なのかもしれませんが、それはそれで やはり手段として違うだろうという批判は免れないだろうと思います。
いや本当に「たしかな野党」が必要だわ。こりゃ。