露で相次ぐ外国人殺害 多くは無罪、国民も6割“支持”(iza)

 【モスクワ=内藤泰朗】外国人排斥を旗印とする排他的な民族主義が高揚するロシアで外国人殺害事件が増加。報道によると、プーチン大統領のおひざ元、旧都サンクトペテルブルクだけで昨年39人が殺害された。しかも事件の容疑者の若者たちの多くが裁判で事実上の無罪を勝ち取っている。6割もの国民がこうした外国人排斥の動きを支持しているとの世論調査結果もあり、ロシアの外国人排斥は、危険水域に達したとの見方も出ている。
 サンクトペテルブルクは民族主義者のロシアの若者たちによる外国人殺害事件が最も多いとされる。今月17日、同市地区裁判所は、一昨年10月に同市でベトナム人男子留学生を殺害した容疑者の若者たち17人に対し無罪判決を言い渡した。このうち9人は、殺人事件とは無関係の盗みなど「不良行為」で有罪となっただけだった。
 一昨年のタジク人少女殺害でも、容疑者の若者たちが、殺人罪では無罪判決を受ける事態となっており、「法と正義」の原則が、事実上ないがしろになっている実態が浮き彫りになっている。

「無罪だった外国人が殺害された」ではなく「外国人を殺害したけど無罪放免された」ってのがシャレにならん。
どうなっとるんだロシア。