「巨人の桑田みたいだ」と、自民党の森元首相が民主党の小沢代表を皮肉った。都内の病院に入院した同代表は、健在をアピールするために26日の衆院本会議に出席した。その姿を見て「無理しなければいい、と思った。痛々しかった。最後のエースで、一生懸命に巨人の桑田が投げているように感じた」というわけだ ▼桑田は173勝した大投手だが、ここ3季では4勝しかできず、今季限りで移籍を決意している。多分に引き際を誤ったような印象もあり、来夏に大勝負の参院選を控え、まだまだ剛腕ぶりが期待される小沢代表にしてみれば、「一緒にするな」と言い返したいところだろう ▼その桑田が「近々ホームページ(HP)で書くので、それまで静観してほしい」と、25日に語ったという。「何だ、またHPか」という感じがする。23日に自ら「お別れ」と題して球団HPに公表した退団宣言が、球団に説明のないままだったことで「順序がちがう」と物議をかもしたばかりだ。HPより堂々と会見したらどうなのか ▼サッカーの元日本代表・中田英寿も、HPで「新たな自分探しの旅に出たい」と引退を発表した。多分にビジネス臭が強かったとはいえ、古い世代にとっては、そんな重要なことをなぜ自分の口できちんと語ろうとしないのか、理解できなかった。最近は辞職願も上司と顔を合わさず、ネットを通じて提出するサラリーマンもいるという。いやな時代である ▼ソフトバンク・王監督は7月に「胃の手術」を告白し、チームから離脱した。できれば避けたい会見だったろうが、何事も隠さずに説明した。HPではいくら名文を並べ立てたところで、誠意は伝わってこない。(今村忠)
【甘口辛口】9月28日-コラむニュース:イザ!

「HPではいくら名文を並べ立てたところで誠意は伝わってこない」とインターネットで公開するのは矛盾してると思うわけですが。「既得権益を守るためなら矛盾も恐れない」という姿勢は逆に清清しくもありますが尊敬はできませんね。