エンジェル
石田 衣良 (著)
夏の夜、自分自身の埋葬を目撃した掛井純一は、何者かに殺され「幽霊」として蘇った。失われた記憶と自らの死の謎を追って、欲望と計算にまみれた現世の人間を探偵していく。縁を切った資産家の父、父代わりの弁護士、映画界の巨匠、ヤクザ風の男たち、そして一目で魅せられた女優の卵…。死後の恋を守り、すべての謎が解けた夜明け、死者の「生命」を賭けた究極の選択が、純一に迫る!記憶喪失の幽霊が「自分自身の殺人事件」の謎に挑むファンタジック・ミステリ。

生き生きと死後を生きる。そんな感じの幽霊 掛井純一の物語。
IWGPの作者だけあって物語がテンポ良く展開されて読んでいて気持ちが良い。
こんなに有意義な死後なら幽霊も悪くないなとか思ったり。