今夜!!緊急3時間放送”ニッポンが危ない”爆笑問題&日本国民のセンセイ教えて下さい政治家・医者・教師…

テレビ朝日
2005年3月29日 19時00分
 先生と呼ばれる教師、医師、政治家が登場。「教育」「医療」「政治」の各分野の問題点を、有名人、会社員、主婦、学生ら国民代表百人と徹底討論を繰り広げる。司会・爆笑問題、小池栄子、宮川俊二。パネリスト・飯島愛、中尾彬、橋下徹、ラサール石井、若槻千夏、小川菜摘、浜田幸一ほか。 「教育」では、日本の子供たちの学力低下や、教師の質の低下などを中心にトークを展開。「医療」では、現役医師たちに薬の知識を問うテストを実施。医師が処方する薬の安全性に迫るほか、救急病院の実態も明かす。「政治」では、北朝鮮問題や日本の防衛システム、郵政民営化問題などでトークバトルを繰り広げる。

を見た。
ラサール石井、伊集院光、飯島愛あたりのツッコミがよかった。
ハマコーは言うことは過激だし、討論ができない(大声番長)けど言ってることは賛同できる部分が多かった。ハマコーが政治家に戻ったらおもろそうだな。
しかし日本の政治家ってやつは何で人の話遮って発言しようとするかな。
大声で喋ればいいって韓国人じゃねぇんだから。
ま。それはさておき。
気になったのは北朝鮮有事とMD構想絡みのとこ。


「北朝鮮が核搭載ミサイルを発射したら。」というシミュレーションを元に議論が展開された。
主な論調は
社民:政治的に解決すべき。
民主:社民と同じ。MDは迎撃率悪いからコストパフォーマンス悪い。
自民:MDで防衛体制を作るべき。
だったかと。
(ひょっとしたら自民でも反対意見あったかも。どの議員がどの党か不明確なのよ)
この問題に関してはMD推進するべしって考えで見てたとき、社民と民主の考え方がさっぱりわからんかった。


現在、北朝鮮が核保有を宣言してその照準が日本に向けられていることは北朝鮮も認めていることで、いわば喉元に銃を突きつけられてる状態かと。
MDってのはその銃から発射された弾を打ち落とそうという発想なわけで。
MD推進派の考えとしては、たとえ迎撃率が悪かろうと外交努力によって発射させない道が残されていようと「万が一」発射されたときに防御する手段を持っておきましょうって事で、MDを推進するからといって即外交で解決することを放棄するかというと全くそんな事ない。
むしろ枡添氏が言っていたように「発射しても迎撃するよ」という外交カードを手にすることで事実上「核発射」という北朝鮮側の外交カードを弱体化させることができるわけだ。
ただ、「核を発射すれば北朝鮮の体制は確実に潰れるから、発射することはありえない」という論調はどうかと思うな。そこは飯島愛が反論してたように「北が自暴自棄になり最後っ屁で発射する」可能性は充分考慮しなければならない部分であって、「ありえない」から対策しなくてもいいということにはならんと思う。
つーかそれを理由にMDに反対する人らって万が一日本に核ミサイルが着弾したときどう言い訳するんだろうな。
核を発射して北朝鮮が焦土になろうと北朝鮮の体制が崩れようと、失われた国民の命は戻ってこないわけで。そんなのは何の理由にもなってないと思うのよね。


というか、日本は戦後、自国防衛を日米安保に頼りすぎて自力での国防を放棄してきたわけだ。これはWW2への自戒であったり反日教育の賜物であったりするわけなんだけど、まぁそれはよしとして。(全然よくないけど)
でも、今年に入ってからアメリカは日米安保から手を引きたがってて、むしろ日本と軍事同盟のような形に持っていこうとしてるわけで。(このへん参考)
じゃ、どうするのよってなると結局最低限の自衛ができるだけの軍隊作るしかないんじゃね?って話にしかならんのは当然で、もちろん憲法9条の改正もやらにゃならんでしょって話で。
社民党あたりは「世界に誇る平和的憲法の改悪反対」とかお題目のように言うんだろうけどね。
集団的自衛権でいつまでも対処するわけにはいかんだろうし、そんなことで一々国会が紛糾するのもいい加減なんとかして欲しいわけで、もういい加減明言しちゃった方が良いんじゃないと思うわけです。
9条3項あたりに

3 ただし、わが国の領土、主権等わが国の有する権利が侵害され、または侵害される恐れがある場合を除く。

とか追加しちゃうとかね。
まぁ、日本の場合南北に長いから防衛線がやたら長くなっちゃうことを考えると今の数倍以上に自衛隊(つか軍隊)を拡大せんと無理だけどね。
この際しゃーねーやな。


つーか言語道断だと思うのはMDのコストパフォーマンス云々言う議論かと。
相手はM20以上で飛んでくる上に、できるだけ迎撃されないようあの手この手で工夫されて来てるミサイルなわけで、放送中コメントしてた専門家曰く「良くて五分五分」であっても配備する意味は充分あるだろう。
何千億もの金をかけて「良くて五分五分」をコストパフォーマンス悪いというなら、もっと安いか確率の高いミサイル防衛の対案を出さなければ話にならん。
外交で解決というのは相手が正気であった場合の手段でしか無いので前提からして間違ってるとしか言いようが無い。北朝鮮には金正日が「核を発射する」と言ったときにそれを止めるという自浄に近い作用は全く期待できないことを忘れてるんじゃなかろうか。
MDでカバーできる範囲が日本全土の102割というので反対してるのも似たようなもんかな。
上の意見で出してるコストパフォーマンスを考えて、相手が照準を定めているであろう場所、つまり「大都市」「政治の中心地」「基地」を中心に防衛を強化するってのは充分合理的なわけで。
つーかこの2つの意見て矛盾してね?

コストパフォーマンスが悪い→もっと安く上げるべきだ
カバーする地域が狭い→もっと広げるべきだ→金がかかる

ね。


つーか自国防衛ができないってことは、相手国が武力を外交カードに使ってきた場合、何の対処もできないことを意味してるわけで結局外交自体をも弱体化させる結果になってると思う。
結果、日本はスタート時点から不利な外交を強いられてきたわけでもうそろそろそういうところから脱却したほうがよくね?と思うわけです。
9条をありがたがって平和平和と叫んでいれば平和な世の中が来るならともかく、そうでもない現実をもっと認識せにゃならんのじゃなかろうかと思うわけです。


参考:憲法9条
第2章 戦争の放棄
 
第9条 日本国民は、正義と秩序を基調とする国際平和を誠実に希求し、国権の発動たる戦争と、武力による威嚇又は武力の行使は、国際紛争を解決する手段としては、永久にこれを放棄する。
2 前項の目的を達するため、陸海空軍その他の戦力は、これを保持しない。国の交戦権は、これを認めない。

参考:
The Column : MD 構想をめぐる雑感
極めて近い意見